女学生日和

女の子が好きだ。特に学生の女の子。女学生。
ただし、僕が学生だった頃はまともに女の子と話すことなんてとてもじゃないができなかった。目を見て話すなんてとんでもない!彼女たちは理解できない存在であったと同時に、手の届かない憧れの存在であった。それはエイリアン。それは憧憬。いつだって同級生の女の子には怯えていたし、同時に苛立ってもいた。
まぁそんなのは今だって少しも変わらないのだけれども。その反動からか、カメラを持っているときに街で女学生を見かけると声をかけずにはいられない(それでもやっぱりかなり緊張します)。
僕はいつのまにかカメラという武器を手に入れていた。手の中にあるカメラが、そして写真という表現手法が僕に勇気を与えてくれた。ファインダーを通せば少しも怖くないし、たとえ目があったとしても真っ直ぐに向き合うことが出来る、と思う(しつこいようですがとても緊張します)。
これは20年前の僕に教えてあげたい。心の底から。この写真たちを若き日の僕に捧ぐ。
実家のあるさいたま市近辺、もしくは僕が学生時代に頻繁に訪れた場所や特に思い出のある場所に絞り、偶然出会った初対面の女学生たちを撮ったもの。

モノクロプリント 24点

会期:2018年2月18日(日)〜2月27日(火)
会場:ギャラリーヨクト