女学生日和 その4

この「女学生日和」シリーズもいつのまにか開始から5年になる。
彼女たちは全員僕が出かけた先で偶然出会い、その場で声をかけて撮らせてもらったもの。
今回展示している写真はすべて2020年の春以降、所謂コロナ禍に撮影した写真である。

声を掛けた時点でマスクをしていた方々はそのままの状態で撮らせてもらった。
タピオカやミニスカートと同様、マスクも時代を反映するものであり作品の中に写し込むべきだと思っている。

すべての写真でQRコードを使用し声掛けから撮影終了までの音声を公開している。
今回も彼女たちには全員にたったひとつの同じ質問をしている。

「今、頑張っていることは何ですか?」

音楽や映画に小説。学生時代の僕(今もだが)はいつだって誰かの創作物に救われてきた。誰かの世界に救われてきた。
だから自分の手で作るものも少しでも前向きなもの、人に勇気を与えられもの。笑顔の写真に拘ろうと。
今を生きる、平成と令和をまたぎ、そしてこのコロナ禍を生きる女学生たちはいったい何を頑張り未来へと向かっているのだろうか?

モノクロプリント 22点

会期:2022年2月4日(金)〜2月13日(日)
会場:ギャラリーヨクト